【ゲーム実況】プレイするだけじゃない! ゲームを「見る」という楽しみ方

ゲームの楽しみ方

ゲームは自分でプレイしてこそ、ともいわれますが、最近は事情も変わってきている様子。
今、若年層を中心に、YouTubeやTwitchなどの動画配信サイトを使って、配信者のゲームプレイ、「ゲーム実況」を鑑賞するという楽しみ方が世界的に急拡大しています。
今回はそんなゲーム実況の楽しみ方と文化について解説していきたいと思います。

ゲーム実況急拡大の理由

現在のゲーム実況の視聴人口は、日本ではなんと2500万人ともいわれています。つまり、日本人の5人に1人が何らかの形でゲーム実況に触れていると推測されています。
また、子どもたちが将来なりたい職業のランキングでも、上位に食い込むなど存在感を増しています。

この急拡大は機器やインターネット回線の発達で誰でも動画配信が気軽に行えるようになったことで、YoutuberやVTuber(バーチャルYoutuber)が急速に増えたことや、日本においては俳優や声優、タレントなどの著名人の参加が多いことが要因といえるでしょう。

それに加え、ここ1年は、新型コロナウィルスの影響で、いわゆる「おうち時間」が非常に増えたことも市場拡大を後押ししています。
また、当初は著作権的に問題視される傾向も強かったゲーム実況ですが、現在では版権を持つ各ゲーム制作会社が配信ガイドラインを設定するなど、一般化が進んでいます。

知っておきたいゲーム実況独自の文化とは

ゲーム実況が一般化したことで、現在では独自の文化が育っています。その一例をご紹介していきましょう。

ゲーム実況とチャット・コメント

ゲーム実況が行われるプラットフォームには、必ずチャット機能やコメント機能がついています。
これらを用いることで生放送ではコメントを配信者が拾って話のネタにしたり、意見として次回以降の制作に取り入れたりすることもあります。
テレビなどのマスメディアと違い、視聴者がコンテンツに参加できることも、ゲーム配信の楽しみといえます。

ただ、ときには心無いコメントが流れることや「荒らし」が発生することもあるので、適切な使い方を心掛けたいですね。

視聴者参加型コンテンツ

チャットやコメントだけが視聴者参加型コンテンツではありません。
最近ではゲームに備わるオンライン対戦機能のルーム番号などを公開して、配信者と視聴者が一緒にプレイするスタイルも定着しつつあります。
より深い形で直接配信に参加できるので、ファンにとってはうれしい取り組みといえます。

投げ銭(スーパーチャットなど)

また、近年の配信プラットフォームには、配信者に直接投げ銭ができる機能が搭載されています。
収益化審査に通った配信者は、プラットフォームを通じて、広告収入だけでなくファンからの支援を受け取ることができます。

また、ゲーム実況においても、先ほど書いた通り、ガイドラインに定められた適切な方法での配信ならば、配信で収益を上げることが可能とされている場合が多いです。
有名配信者のチャンネルになると、投げ銭だけで年に数千万円を売り上げる例もあります。

熱狂的なファンの中には1回に数万円を投入する人もいますが、お金の使い方は慎重に。ほどほどの楽しめる範囲にしておきましょう。

「ゲーム実況」を気持ちよく楽しむには

ここまで紹介したように、いま大ブームともいえる状況のゲーム実況。配信者ごとの特徴も様々で、本当に見ていて楽しいものです。
配信者のファンから配信がきっかけで新たなゲームタイトルのファンになったり、その逆もあったりと、新たな出会いも多数生み出しています。

ただ、チャットや投げ銭などでのトラブルもないとは言い切れない状況です。これからも楽しいゲーム実況が見られるように、見る側も配信する側も、リテラシーを意識して取り組んでいきたいですね。

参考:世界とつながる配信者の工夫(翻訳字幕)

日本の配信を見ているのは、日本人だけとは限りません。日本の配信者の中には、海外の視聴者との交流のために自動翻訳字幕を配信している配信者もいます。

音声認識ソフトの認識結果を翻訳して表示するもので、海外からも視聴できるプラットフォームでは、様々なユーザーと交流できるため、導入が進んでいます。
誰もが楽しめる取り組みとして、注目すべき存在といえるでしょう。

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